9月25日(金)「ビバリ−・ヒルズ・コップ」

「ビバリ−・ヒルズ・コップ」('84・米)監督:マ−チン・ブレスト 原案:ダニロ・バック 原案・脚本:ダニエル・ペトリJr 撮影:ブル−ス・サ−ティ−ズ 音楽:ハロルド・フォルタ−メイヤ− 出演:エディ・マ−フイ/ジャッジ・ラインホ−ルド/ジョン・アシュトン
★幼なじみを殺害された黒人刑事アクセル。彼は上司の反対を押し切って、真相を暴くためロスへやって来る。そして現地の二人組の白人刑事を味方につけ、悪の組織を叩きつぶす…。初めは反目していた二人の刑事が、アクセルに尊敬と友情を覚えていくあたりは、「夜の大捜査線」を想わせる。E・マーフィもここでは悪ふざけを抑え、リベラルだが有能な刑事をスマートに好演。M・ブレストの緩急を押さえた演出も上手い。
 デトロイト市警の若手刑事アクセルはある日、ビバリーヒルズから訪ねてきた幼馴染みのマイキーと嬉しい再会を果たす。しかし、間もなくマイキーは何者かに殺されてしまう。事件の真相を探るため、上司の反対を押し切ってビバリーヒルズへ向かうアクセル。そして、ギャラリーに勤める友人のジェニーから、彼女のボスでマイキーの雇い主でもあったメイトランドという人物を知る。この男がマイキー殺しに深く関わっているとみたアクセルは、やがてロス市警のタガートとローズウッドも味方に付けながら事件の核心に迫っていくのだが…。<allcinema>

◎「48時間」でデビュ−したエディ・マ−フイの持ち味を見事に活かした快作。今回は淀長さんの「日曜映画劇場」(古いネ!)で放映された吹き替え版を録画しておいたものを見たのだが台詞のやりとりも快調で、これは原語版で字幕を追いながら見るよりもストレスがなくて面白いかも知れないと思ったことだった。今回見直してみて一番感じ入ったのは、ハリウッドの名士たちが集う朝食会の席上で事件の黒幕のメイトランドを脅しつけたときのアクセルが見せた凄みであった。軽さの中にこうしたスパイスを入れたことで映画は格段にその意味深さを増したのだった。呑気呆亭