3月28日(土)「スティング」

「スティング」('73・米)監督:ジョ−ジ・ロイ・ヒル 脚本・デビッド・S・ワ−ド 撮影:ロバ−ト・サ−ティ−ズ 出演:ポ−ル・ニュ−マン/ロバ−ト・レッドフォ−ド/ロバ−ト・ショウ
★1936年。シカゴの下町で、詐欺師の3人組が通り掛かりの男をヒッカケて金をだまし取る。しかし彼らが手にしたその金は、いつもとは段違いの思わぬ金額だった。悪い予感は的中。その金は、ニューヨークの大物ロネガン(ショウ)の手下が、賭博の上がりをシカゴへ届ける為の金だったのだ。怒った組織は、仲間の一人であるルーサーを殺害。彼の復讐を誓ったフッカー(レッドフォ−ド)は、助けを求めて、賭博師ゴンドルフ(ニュ−マン)を訪ねた。最初は嫌がっていたものの、ロネガンの名を聞いて目を光らせるゴンドルフ。2人は、ロネガン相手に一世一代の大バクチを企てるが…。二転三転するストーリー展開、リズミカルな脚本、テンポ抜群の演出、驚嘆のラスト・シーン、そしてポール・ニューマンロバート・レッドフォードロバート・ショウら名優たちが繰り広げる、華麗で巧みな名演技等、そのどれもが文句なく素晴らしい娯楽映画の大傑作! ゴンドルフが列車の中でロネガンにポーカーを使ってイカサマを仕掛けるスリル満点のシーンや、ラスト近く、ロネガンがノミ屋で馬券を買う迄のくだりなど、まさに名シーンが満載。
<allcinema>

◎ニュ−マンもレッドフォ−ドもワタクシも若かった。あれから何度この映画を見たことか。何度見ても面白い!脚本も演出も巧みでほぼ破綻がないのだが、この歳(70歳)になって見直してみるとラストのオチにはやや無理があるかなと思った。しかし、公開当時見たときにはこのラストの意外性の痛快さに思わず拍手したものだった。こうした傑作映画を見直す度に思うのは昨今の量産される映画たちの無残な短命さである。呑気呆亭