2月25日(水)「ダ−ティハリ−」

「ダ−ティハリ−」('71・米)製作・監督:ドン・シ−ゲル 脚本:ハリ−・ジュリアン/R・M・フィンク/ディ−ン・ライズ 撮影:ブル−ス・サ−ティ−ズ 音楽:ラロ・シフリン 出演:クリント・イーストウッド/ハリ−・ガ−ディノ/アンディ・ロビンソン/ジョン・ヴァ−ノン/レニ・サント−ニ
★サンフランシスコを脅迫する“さそり”と名乗る殺人鬼と市警察の一匹狼の刑事の戦いを描いたシーゲル&イーストウッドの代表作。サンフランシスコ。屋上プールで泳ぐ女性が何者かに狙撃されるという事件が発生した。捜査にあたるのは、いつも汚い仕事をまかされることから“ダーティハリー”なる異名をつけられたハリー・キャラハン刑事。やがて“さそり”と名乗る犯人から「十万ドルを渡さなければ市民を殺し続ける」という脅迫が届いた。予告通り、次々に無差別殺人を繰り返す“さそり”だったが、ハリーと相棒のチコはついに犯人の正体に迫る……。「フレンチ・コネクション」と共に70年代に一大刑事映画ブームを巻き起こした傑作アクション。
<allcinema>

◎ハリ−が昼食のホットドッグをもぐもぐやりながら、たまたま遭遇した銀行ギャングをでっかいフォ−ティフォ−・マグナムをぶっ放してやっつけるエピソ−ドが巧みな伏線として挿入される。ここで描かれるのはハリー・キャラハンという刑事の果敢な性格と、マグナムに装填されている銃弾の残りが何発かという犯人との駆け引きである。ハリ−ほどの刑事が発砲した銃弾の数を数えていないはずはなく、しかし、我々観客はリアルタイムで見ながら発砲数を数えるほどのマニアックなヒトでは大半がないのだから、ラストの“さそり”との最後の対決のサスペンスがいやでも盛り上がるということになる。呑気呆亭