2月24日(火)「ブラザ−・サン・シスタ−・ム−ン」

「ブラザ−・サン・シスタ−・ム−ン」('72・伊)監督・脚本:フランコ・ゼフレッリ 脚本:ス−ゾ・チェッキ・ダミ−ゴ/ケネス・ロス/リナ・ウエルトミュ−ラ− 音楽:ドノバン/リズ・オルトラ−ニ 出演:グレアム・フォ−クナ−/ジュデイ・バウガ−/リ−・ロ−ソン/アレック・ギネス
★ ロベルト・ロッセリーニリリアーナ・カヴァーニも映画にした、12世紀イタリアのアッシジの聖フランチェスコの若き日を綴る、ゼフィレッリ監督作品。富裕な商人の御曹司として生まれながら、信仰に目覚め何もかも捨てての伝道生活に入っていく青年フランチェスコと、その瑞々しい初恋のほんわかした描き方にはどこか製作当時のフラワー・チルドレン・ブームの影響が見られる。唄はドノヴァンだし…(印象的な佳曲)。恋人役のJ・バウカーの輝くばかりの清楚な美しさも心に残る。<allcinema>

◎後に聖人に列せられるアッシジのフランチェスコの若き日の回心の模様を、これでもかというばかりに美しい映像で描いて見せてくれるのだが、途中突然ミュ−ジカル風になったりするので、ついて行けなかった。個人的には法王役のアレック・ギネスよりも、アッシジの地区司祭を演じた役者さんの、教会権力と若い修道僧たちとの板挟みに遭いながらも、何処かフランチェスコたちの行動に同情心を秘めているような複雑な人物造形に感心したのだった。呑気呆亭