2月17日(火)「ションベン・ライダ−」

「ションベン・ライダ−」('82・キティ)監督:相米慎二 脚本:西岡琢也/チェコ・シュレイダ− 撮影:田村正毅/伊藤昭裕 美術:横尾嘉良 音楽:星勝 出演:藤竜也/河合美智子/永瀬正敏/鈴木吉和/桑名将大/木之元亮/坂上忍
★ヤクザの対立が原因で誘拐されたガキ大将の救出に乗り出した少年少女3人組が、大人たちの論理に翻弄されながらも奮闘するさまを元気いっぱいに描いた子どもたちの冒険譚。「台風クラブ」と並ぶ相米監督による思春期映画の傑作。
ガキ大将のデブナガにいつもいじめられていたジョジョ(永瀬)、ブルース(河合)、辞書(坂上)の中学生3人組。今日こそはデブナガへの仕返しを誓った矢先、3人の目の前でデブナガが何者かにさらわれてしまう。思わぬ事態に3人はデブナガの行方を追うが、事件は覚せい剤を巡るヤクザの対立が原因だったことから3人の身にも危険が及ぶ……。
 後に名実兼ね備えた一流俳優に成長する永瀬正敏坂上忍らが若さ溢れるイキのいい演技をみせる。なかでもボーイッシュなハツラツ少女を演じた河合美智子からは、少女でも大人でもない正にこの時一瞬のきらめきを感じられ忘れがたい印象を残す。ムダに長いことも多い相米監督お得意の“長回し”も、本作に関してはこうした俳優陣の確かな演技に助けられ(?)地に足の着いたものとなっている。<allcinema>

◎鑑賞10分でリタイア。こんなことは滅多にないのだが物語の筋を追うことが苦しく、3人組の活躍も絵空事としか思えずついにリタイア。藤竜也さんは好きな役者なので期待したのだが残念だった。呑気呆亭