11月24日(水)「大いなる男たち」

「大いなる男たち」('69・米)監督:アンドリュ−・V・マクラグレン 原作:スタンリ−・L・ホ− 脚本:ジェ−ムズ・リ−・バレット 撮影:ウイリアム・クロ−ジャ 出演:ジョン・ウエイン/ロック・ハドソン/トニ−・アギラ−/ロマン・ガブリエル/リ−・メリウエザ−
南北戦争終結後、かつて敵同士であった南軍、北軍の二人の大佐がメキシコへ向かう道程で困難に立ち向かいながら互いに協力し合って行く西部劇。標準的な作品だが、メキシコ軍に引き渡すべくJ・ウェインが率いる馬3千頭の疾走シーンは壮観。
南北戦争北軍の大佐を務めたトーマス(ウエイン)。戦争も終わった今では牧場主となり、メキシコの皇帝へ三千頭の馬を渡すべく部下たちを引き連れ、現地に向かっていた。一方、元南軍の大佐ラングドン(ハドソン)は再起を図り、反乱軍と戦うメキシコの皇帝に加勢するため、家族をはじめとした大勢の部下と共に皇帝陣営のもとを目指している。その道中、危機に見舞われるラングドン一行だったが、トーマスらがその窮地を救ったことをきっかけに互いの親交を深めていくのだった。やがて、彼らは自分たちの目的に発つが、ラングドンの方は、対面した将校が実は反乱軍の一味だったために全員捕らわれの身となってしまう。そして、トーマスの三千頭の馬を反乱軍へ引き渡せば解放する、と脅されるラングドンだが…。<allcinema>

◎72名の隊員を率いて参戦した南北戦争でトーマス大佐は隊員の大半を失う。生き残った隊員たちを社会復帰させるためにトーマスは野生馬を捕獲して北軍に売りつけようとする。買い付けにきた役人たちの策謀に腹を立ててトーマスはメキシコの皇帝の密使と契約して3000頭の野生馬を追ってメキシコへ向かうのだったが、途中、山賊の襲撃から家族連れの南軍の一隊を救ったお礼にパ−ティに招かれたトーマス率いる北軍の生き残りたちが、ちょっとしたことから南軍の連中と殴り合いを始めてしまう。西部劇ではお馴染みの乱闘シ−ンだが、互いに悪意をもっているわけではないので気持ち良く乱闘の数々を楽しむことが出来た。ウエインとハドソンも一発づつ殴り合って互いの腹の中を確かめ合う。混乱の中でトーマスの養子のインディアンの若者とラングトンの娘との恋が芽生えるのだった。マクラグレン監督らしい気持ちの良い作品であった。呑気呆亭