12月5日(金)「続・夕陽のガンマン」

「続・夕陽のガンマン」('66・伊)監督・脚本:セルジオ・レオ−ネ 脚本:ルチア−ノ・ヴィンチェンツォ−ニ/フリオ・スカルベッリ 撮影:トニ−ノ・デリ・コリ 音楽:エンリオ・モリコ−ネ 出演:クリント・イーストウッド/イ−ライ・ウォ−ラック/リ−・ヴァン・クリ−フ
南北戦争末期のニュ−メキシコとテキサスを舞台に、盗まれた20万ドルをめぐって3人の流れ者が活躍するマカロニ・ウエスタン。「夕陽のガンマン」の続編で、音楽は前作同様エンリオ・モリコ−ネがあたり、前作よりさらにスピ−ド感を高めた。(ぴあ・CINEMA CLUB)

◎相棒のジョ−(イ−ストウッド)に砂漠に置き去りにされたテュコ(ウオ−ラック)の怒りは凄まじく、その怒りをエネルギ−に換えてテュコは砂漠を脱出する。そして、辿り着いた町の銃器商のオッサンとのやり取りが傑作で、テュコが選択するのはカ−トリッジ・コンバ−ジョンのコルトM1851ネ−ビ−(『マカロニ・ウエスタン銃器講座』彩流社刊 蔵臼金助著による)。この銃は部品が分解出来るらしく、テュコはシリンダ−と銃身を幾つかのサンプルから最良のモノを選んで組み立てる(この辺のマニアックさがたまらない)のだが、それを見ている銃器商のオッサンのちょっと得意げな表情が秀逸で、結局勝手に組み立てられた銃はタダで奪われ、その上売上金を200ドル提供させられるという踏んだり蹴ったりの目に遭わされる。ほっぺが赤くて頭の毛が少ないこの可愛いオッサンを演じた役者さんの名前を是非知りたいものだ。さて、テュコは奪った銃を手に憎っくきジョ−を追うのだった。呑気呆亭