8月27日(水)「女王蜂」

「女王蜂」('63・伊)監督・脚本:マルコ・フェレ−リ 脚本:ゴフレッド・パリ−ゼ/ラファエレ・アズコ−ナ 撮影:エンリオ・ガウニエリ 音楽:テオ・ウスエリ 出演:マリナ・ブラディ/ウ−ゴ・トニヤッティ/ワルタ−・ギラ−
★若く美しい女レジナを紹介され、彼女と結婚した40代のセ−ルスマン、アルフォンソ。新婚生活は幸せそのものだったが、時が経つにつれ、彼女は子供を欲しがるようになる。ところがいくら頑張ってもレジナはなかなか妊娠しない。そうこうするうちにアルフォンソはレジナの要求が苦痛になり、とうとう病気になって海岸の村に保養にやられるが、レジナはそこにも現れて・・・。(ぴあ・CINEMA CLUB)

◎一度だけ見せてくれるマリナ・ブラディの背中、特にその健やかな肩甲骨の動きが艶めかしい。こんないい女を女房にして四十そこそこのくせに、ベッドでの要求が激しすぎると音を上げるとは、男の風上にも置けぬアルフォンソである。それに比べて男の精を吸い尽くして次第に物凄い女に変貌して行くレジナは、まさにオスたちに君臨する「女王蜂」の人間離れした様相を呈する。こんな女に一度コロされてみたいものではある。呑気呆亭