8月23日(土)「シャレ−ド」

「シャレ−ド」('63・米)監督:スタンリ−・ド−ネン 原作・脚本:ピ−タ−・スト−ン 脚本:マ−ク・ビ−ハン 撮影:チャ−ルズ・ラング 音楽:ヘンリ−・マンシ−ニ 出演:オ−ドリ−・ヘップバ−ン/ケイリ−・グラント/ウォルタ−・マッソ−/ジェ−ムズ・コバ−ン/ジョ−ジ・ケネディ
★スキー場からパリの自宅へ戻ってきたレジーナ(ヘプバーン)を待っていたのは、離婚予定だった夫の死。葬儀の会場には見知らぬ三人の男が現れ、大使館では情報局長(マッソー)から、戦時中に夫が軍資金25万ドルを横領していた事を聞かされる。五里霧中のレジーナはスキー場で知り合ったピーター(グラント)に助けを求めるが、彼もまた三人組の仲間だった…。数々のミュージカルを手掛けてきたS・ドーネンが、その洒落たセンスを活かして作り上げたミステリー・コメディの傑作。H・マンシーニのメロディが怪しくも美しい。<allcinema>

◎ヘップバ−ンがやけに色っぽくて、自分からグラントにキスをねだったりするのが気に入らなかった。我らがヘップバ−ンはこんな女ではなかったはずだ。スタンリ−・ド−ネンの作品は好きなほうだが、こんなご都合主義の映画を作ってもらっては困ります。散々グラントの正体を謎めかしておきながら、やっぱり体制側の人だったのですというオチは、こんな奴に負けてしまったウオルタ−・マッソ−の口惜しさを共有する者としては、少しも面白くなくスッキリしなかった。呑気呆亭