8月22日(金)「マクリントック」

マクリントック」('63・米)監督:アンドリュ−・V・マクラグレン 脚本:ジェ−ムズ・E・グラント 撮影:ウイリアム・H・クロ−シア 出演:ジョン・ウエイン/モ−リン・オハラ/パトリック・ウエイン/チル・ウイルス/ブル−ス・キャボット
マクリントックは妻キャサリンに不貞を疑われ、家出されてしまっているが、彼は富豪であり、人望もある。ある日、妻が町に帰ってきて彼らの一人娘ベッキーの後見人に彼女の方がなること、離婚協議書にサインすることを迫った。その上、牧童に雇った青年の母親ルイスの美しさに惹かれ、コックとして雇い入れたため、夫人は大憤激。折も折り、東部の大学に留学中のベッキーが帰って来た。その同じ汽車でマクリントックの敷地内で暮らすインディアンの指導者たちも降り立ったが、州当局は退去を命じ、それに肯んじなかったため、マクリントックの尽力にもかかわらず強制収容されてしまった。そして、恒例の独立記念日がやってきた。町中が浮かれているとき、突然、無実なのに疑いをかけられて憤慨したインディアンが仲間を救おうと刑務所を爆破したのだった。(DVDの解説より)

◎監督マクラグレンのフォ−ドに対するオマ−ジュが気持ち良く感じ取れる1作。モ−リン・オハラの扱い方も好ましく、ウエインとオハラのやり取りは互いに抱く愛情と尊敬の念が底流に有るからして、どれほど激しい応酬があっても安心して見ていられる。西部劇と言うよりはホ−ムドラマの色合いが濃く、そのドラマを西部の男たち女たちがケンカやら噂話やらで彩ってくれて、確かだれも死んだりしない痛快な西部劇でありました。呑気呆亭