6月24日(火)「気分を出してもう一度」

「気分を出してもう一度」('61・仏)監督・脚本:ミシェル・ボワロン 脚本:アネット・バドマン 撮影:ロベ−ル・ルフェ−ブル 出演:ブリジット・バルド−/アンリ・ビダル/ド−ン・アダムス
★ボワロンとバルドーの黄金コンビによる軽いタッチのミステリー。新婚早々ケンカして、旦那(A・ヴィダル)は浮気に走るが、そのお相手(D・アダムス)は何者かによって殺される。当然、疑いは旦那にかかってくるが、無実を信じる新妻は探偵となって真相を探る。赤川次郎みたいな筋書きである。でも、ちょっとの喧嘩ですぐ浮気だなんて、いかにもフランス的。しかし、女房があんまりセクシーってのも考えものだよなぁ。そっちの浮気の方が却って心配……などと、グラマー女優主演ならではの苦悩(?)を観る男どもに与える、いつものコメディなり。
<allcinema>

◎こんなご都合主義の映画でも当時はバルド−主演ということで、誰もが見に出掛けたのである。見直してみれば、印象に残るのはバルド−の豊満な胸の谷間だけだったという、まさに良き時代の映画であった。呑気呆亭