6月20日(金)「忍者武芸帳」

忍者武芸帳」('67・創造社)監督・脚本:大島渚 原作・劇画:白土三平 脚本:佐々木守 撮影:高田昭 音楽:林光 出演(声):山本圭/小山明子/佐藤慶/戸浦六宏/松本典子/福田善之
白土三平の同名長編漫画を大島渚が映画化。原画をそのまま撮影しアフレコするという、実験的な手法は賛否両論を呼んだ。声のキャストには大島組の常連である山本圭小山明子佐藤慶らが名を連ねた。室町時代、伏影城の城主は家老の坂上主膳に謀られ非業の死を遂げる。城主の息子である結城重太郎は辛うじて逃げ延び、父の仇を討つ機会を伺っていた。数年後、重太郎は城下に現れるが、主膳の妹で忍者の螢火に重症を負わされてしまう。そんな彼を救ったのは、伏影城に恨みを抱く忍者の影丸だった。<allcinema>

白土三平の傑作劇画を映画にしてしまおうという大島の意欲は買えるが、残念ながら意欲は空回りして、この「忍者武芸帳」に初めて出会ったときの驚きはこの映画では感じられなかった。呑気呆亭