5月31日(土)「腰抜け千両役者」

「腰抜け千両役者」('61・米)監督:ジョ−ジ・マ−シャル 原作:ハリ−・レオン・ウイルソン 脚本:エドモンド・L・ハ−トマン/ロバ−ト・オブライエン 撮影:チャ−ルズ・ラング 音楽:ヴァン・クリ−ヴ 出演:ボブ・ホ−プ/ルシル・ボ−ル/ブル−ス・キャボット
ニューメキシコの炭坑成金マイク・フラウドの妻エフィは娘アギイ(L・ボール)に淑女教育をほどこすため1905年英国に渡った。アギイに目をつけた偽紳士バシングウェルはロンドン郊外の友人の邸宅を借り受け、役者を雇って召使に仕立て母娘を招待した。役者の1人ハンフリイ(ボブ・ホープ)は大いにそそう振りを発揮するが案外エフィに気に入られてアメリカへ渡ることになった。町の人はハンフリイを英国伯爵と間違え、折りから旅行中の大統領セオドア・ルーズヴェルトを町へ呼び彼と会わせることにした。ハンフリイはてんやわんやで大統領の相手をつとめたが、その留守アギイを狙うカートがフラウド家に忍びこんで彼の本性をつかみ、皆の前で化の皮をはがした。ハンフリイはほうほうのていで町を逃げ出すが、この時まで彼の指導を嫌っていたアギイは、突然彼のあとを追って出たのだった。(goo映画)

◎我々にはTVの「アイラブ・ル−シ−」でおなじみのルシル・ボ−ルがボブ・ホ−プと真っ向から取っ組んで、おきゃんな真っ直ぐな西部娘を演じて大いに笑わせてくれる。ボブ・ホ−プも相変わらずのとぼけ振りで、彼らを囲む助演陣も達者なもので気持ち良く見終えることが出来た。傑作というつもりはないが、こうしたコメディ映画が最近は少なくなっているのは寂しいかぎりである。呑気呆亭