12月21日(土)「ジャイアンツ」

ジャイアンツ」('56・米)監督:ジョ−ジ・スティ−ブンス 原作:エドナ・ファ−バ− 脚本:フレッド・ジュイオル/アイヴァン・モファット 撮影:ウイリアム・C・メラ−/エドウイン・デュバ− 音楽:ディミトリ・ティオムキン/レイ・ハインド−フ 出演:エリザベス・ティラ−/ロック・ハドソン/ジェ−ムズ・ディ−ン/マ−セデス・マッケンブリッジ/キャロル・ベイカ−/デニス・ホッパ−
★テキサスの大牧場に東部から嫁いできた美しい若妻レズリ−。その新婚生活や、彼女に淡い想いを抱く牧童と夫との確執を通じ、“時代”の流れに揺れ動く今世紀初頭のアメリカ西部をダイナミックに描いた一大叙事詩。天涯孤独の牧童を好演したディ−ンの遺作。(ぴあ・CINEMA CLUB)

◎ジェ−ムズ・ディ−ンの遺作ということで、彼に目が行きがちだが、この大河ドラマはやはりティラ−とハドソンの夫婦愛の物語なのだろう。大柄のハドスンにはテキサスの大牧場主にふさわしい貫禄があり、東部から嫁いできたティラ−は聡明で美しく、かつ夫の人種的な偏見をゆっくり時間をかけて取り除いて行こうとする胆知がある。その夫婦の相互の営みの結実がラストのベビ−・サ−クルに並んで笑う白人とメキシコ人の赤子のシ−ンに象徴されている。呑気呆亭