9月10日(火)「喜びなき街」

「喜びなき街=DIE FREUDLOSE GASSE」('25・独)監督:G・W・パブスト 撮影:グイド・シ−ベル 出演:グレタ・ガルボ/アスタ・ニ−ルセン/ウェルナ−・ニ−ルセン
第一次大戦後のインフレに見舞われているウイ−ンが舞台。高級レストランでは金持ちが贅沢三昧の生活を享受する一方、貧しい庶民は乏しい食物を得るために肉屋に並ばねばならなかった。その中にグレ−テがいた。彼女は一攫千金を夢みるが株の暴落で一文無しになった父親に、危うく売られそうになる。グレ−テの隣人のマリアは三角関係のもつれから殺人事件にまきこまれるなど、混乱の世に庶民の苦しみは果てしなく続くのだった。(VHSの解説)

グレタ・ガルボ主演ということで購入したVHSで初見。暗い画面と俳優たちの大袈裟な演技に辟易しながら何とか最後まで視聴。サイレント時代の作品であるからメイクアップがくどいのはやむを得ないが、特にマリアを演ずるアスタ・ニ−ルセンのうじうじとした演技は噴飯ものであった。グレタ・ガルボは美しいが彼女を巡るスト−リ−もご都合主義が目立ってエンドマ−クを打たれても釈然としなかった。呑気呆亭