8月28日(水)「腰抜けモロッコ騒動」

「腰抜けモロッコ騒動=MY FAVORITE SPY」('52・米)監督:ノ−マン・Z・マクロ−ド 原作:エドモンド・ベイロン/ル−・ブレスロウ 脚本:エドマンド・ハ−トマン/ジャック・シャ− 撮影:ヴィクタ−・ミルナ− 音楽:ヴィクタ−・ヤング 出演:ボブ・ホ−プ/ヘデイ・ラマ−ル/フランシス・L・サリヴァン/マイク・マズルキ
★国際スパイの大立者エリク・オーガスティン(ボブ・ホープ)は紐育からタンジールへ向け出発しようとしたとき、追ってきた警官隊に射たれ、負傷して倒れた。一方、オーガスティンと瓜2つの寄席芸人ピーナッツ・ホワイト(ボブ・ホープ2役)、オーガスティンと間違われて警官隊に引き立てられてきた。オーガスティンの鞄から数百万ドルが発見され、この金はヘーニッヒというタンジールのスパイから無人飛行機の設計図をうつしたフィルムを買い取るためのものだということが判った。当局はピーナッツをオーガスティンに仕立て、タンジールに向かわせた。ピーナッツはタンジールで美しい女スパイ、リリー・ドルブレイ(ヘディ・ラマー)と、彼女のボスであり、スパイ団の首領でもあるカール・ブルーベイカー(フランシス・L・サリヴァン)と知り合った。ピーナッツはヘーニッッヒから例のフィルムの入った筒を買い取ったがリリーに色仕掛けで盗まれ、更に彼女は本物のエリクに盗まれた。だが幸い、フィルムはピーナッツの部屋に偶然落ちたままだった。ピーナッツはリリーにすべてを打ち明け、2人で逃れようとしたが、ブルーベイカーに捕らえられ監禁された。リリーが火を放ち、混乱にまぎれて逃げ出した2人は、様々な目にあいながら無事救われた。ピーナッツはリリーと一緒にアメリカの田舎で小さい雑貨屋を開いて暮らすため、タンジールをあとにした。(goo映画)

◎ボブ・ホ−プのスパイの大物オ−ガスティンとしがない寄席芸人のピ−ナッツとの二役が面白い。オ−ガスティンを演ずるホ−プはまるで「第三の男」のハリ−気取りで決まっているし、しがない芸人のピ−ナッツは一転して安っぽいキャラクタ−全開で、この人はコメディもハ−ドボイルドも出来るんだなと思わせる。この懐の深さが有るからこそこうしたドタバタ劇も安心して見ていられるのだと納得させられた。共演の美しい女スパイも魅力的でありました。呑気呆亭