2月7日(木)「コレヒド−ル戦記」

「コレヒド−ル戦記」('45・米)監督:ジョン・フォ−ド 撮影:ジョセフ・H・オ−ガスト 音楽:ハ−バ−ト・ストサ−ト
★巨匠フォ−ドの数多い映画歴の中でも独特の情感漂う一本。コレヒド−ル陥落後、太平洋戦争初期の戦闘を高速魚雷艇の乗員の活躍を中心に描く。原題にあるように“EXPENDABLE”な兵士たちのやりきれない悲しみが、胸を打つ。(ぴあ・CINEMA CLUB)

◎太平洋戦争の初期、まだ日本軍が勝ち進んでいるころの話。米軍もまだ戦略が確定していなかったために、フィリピン戦線で日本軍に追いまくられ、マッカ−サ−が“I shall return!”などと負け惜しみを言ってフィリピンから逃げて行った頃の話であるから、何やら痛快な気持ちになることを抑えられなかった。それにしてもこの原題(They Were Expendable)はさすがに反骨の愛国者ジョン・フォ−ドである。その彼に似た我国の静かなる反骨の愛国者マキノ雅弘の'44年の「不沈艦撃沈」をこの映画に比べてみたいと思う。呑気呆亭