10月5日(金)「十六文からす堂 千人悲願」

「十六文からす堂 千人悲願」('51・宝プロ)監督:萩原章 出演:黒川弥太郎/大友柳太郎/横山エンタツ/市川春江/久保幸江
山手樹一郎の時代小説の映画化。「からす堂」と名乗る易者(黒川)が助けたお柳は、南部藩の宝を盗んだ安五郎の娘で、安五郎は宝を盗み出した後、誰かに殺されており、お柳は子分達と共に、父を殺した犯人を捜していたのだった。からす堂は出会った黒覆面の武士の悪相に、その身辺を探ってみると、その黒覆面の武士こそ犯人だった…。DVDの解説より。

◎出演者は豪華なのだが、なんともお座成りな出来の映画で、筋はご都合主義で一貫せず、からす堂にからむ女がいやに色気たっぷりで、その女を廻っての黒頭巾(大友)との鞘当てがあったりして、中々見ているのがシンドイ作品であった。ただ一つ見るべきはロケの背景となった町並の江戸時代を彷彿とさせる映像が美しいことであった。呑気呆亭