7月30日(木)「レッズ」

「レッズ」('81・米)製作・監督・脚本:ウオ-レン・ベイティ 脚本:トレヴァ−・グリフィス 撮影:ビットリオ・ストラ−ロ 音楽:スティ−ブン・ソンドハイム/デイヴ・グル−シン 出演:ウオ-レン・ベイティ/ダイアン・キ−トン/ジャック・ニコルソン/モ−リン・ステイプルト
★ビーティが製作・脚本・監督・主演の四役をこなす意欲作で、好色漢として以上に?リベラル派として名高い彼らしく、テーマは、ロシア革命に立ち合い、歴史的なルポ『世界をゆるがした十日間』を著したジョン・リードの生涯。高まる労働運動の中、政治意識に目覚める新聞記者リード。第一次大戦からロシア革命--という激動のヨーロッパを肌で感じ取り、アメリカでも共産主義運動を広めようとするが、既に大資本主義国家として揺るぎなく屹立したかに見えた祖国で、彼の闘争は空しく映った…。私生活のパートナー役に(現実もそうなった)D・キートン(夫を捨て、彼と自由な関係を保つという役柄である)、友人の劇作家E・オニールにはJ・ニコルソン(好演)。実際にリードを知る在米知識人の回想コメントを挿みながら(W・アレンが疑似ドキュメント「カメレオンマン」で試みた方法でもある)、事実の重みたっぷりに描く現代史ロマン。V・ストラーロキャメラも美しい(オスカー撮影賞)。<allcinema>

◎意欲作だとは思うが何よりも長すぎる。それと主演のベイティとキ−トンがミスキャスト。こんな美男(?)美女にあの動乱の時代を生き抜くタフさがあったとは思えないと思わせることがまず第一の失敗。それにしてもこの時代には米国のインテリたちがこんなにも甘ちゃんだったのかと感無量の思いで長々しい映画に漸く付き合うことが出来たのだった。呑気呆亭