4月18日(土)「フロント・ペ−ジ」

「フロント・ペ−ジ」('74・米)監督・脚本:ビリ−・ワイルダ− 原作:ベン・ヘクト/チャ-ルズ・マッカ-サ- 脚本:I・A・L・ダイアモンド 撮影:ジョ-ダン・S・クロ-ネンウェス 音楽:ビリ-・メイ 出演:ジャック・レモン/ウオルタ−・マッソ−/キャロル・バ-ネット/ス-ザン・サランドン/ビンセント・ガ-ディニア
★この日、シカゴの裁判所では死刑囚ウィリアムズへの執行準備が進められていた。そこで地元紙のデスク、バーンズは、この取材に敏腕記者のヒルディを当てようとしている。しかし、社内に姿を現わしたヒルディは唐突に、恋人と結婚するためこの仕事を辞めてシカゴを離れると言うのだった。そして、裁判所の記者クラブで他社の記者たちからもお祝いの酒を受けることになるヒルディ。だがその最中、ウィリアムズが脱走したとの知らせが入り、ヒルディは逃げ惑うウィリアムズと鉢合わせしてしまう…。
 「犯罪都市」「ヒズ・ガール・フライデー」に続く、ヘクト=マッカーサーの舞台劇の三度目の映画化作品。20年代のシカゴを舞台に、特ダネをモノにしようとする新聞社の騒動をコミカルに描く。ワイルダー一家による息のあったコメディ。<allcinema>

◎あまり世評は高くないがワタクシ的には気に入っている作品である。何よりもレモンとマッソ−の掛け合いが面白く、バーンズにけしかけられたヒルディが、婚約者の存在に目もくれず特ダネ記事をモノにするべく狂ったようにタイプライタ−を叩き続けるシ−ンで、バーンズがしてやったりの笑みを浮かべてヒルディの肩に手を置くカットでは、何やら男同士のいかがわしい関係さえ暗示させて、その置かれたバーンズの手の感触を我々もヒルディと共にある満足感をもって感得するかと思われたのだった。呑気呆亭