1月23日(金)「夕陽に立つ保安官」

「夕陽に立つ保安官」('69・米)監督:バ−ト・ケネディ 脚本:ウイリアム・バワ−ズ 撮影:ハリ−・ストラドリングJr 音楽:ジェフ・アレクサンダ− 出演:ジェ−ムズ・ガ−ナ−/ジョ−ン・ハケット/ウオルタ−・ブレナン/ブル−ス・ダ−ン/ジャック・イ−ラム
★葬式で棺を収める穴を掘ったところ、その穴に金の鉱脈が発見された。金鉱目当ての荒くれ男たちで、にわかに沸き返る町。中でもダンビー一家は町の脅威だった。そこへやって来た主人公、ジェイソン・マッカラーは、町の保安官として働くことになる。仕事初めに、ダンビー家の末息子を捕らえたことから、ダンビー一家との争いは避けられぬ運命となった…。どこかで聞いたことのあるストーリーだが、本作品は、これをコメディとして描いている。さらに主人公を、本物の凄腕ガンマンとして設定しているところが、コメディとしては目新しい。J・イーラム演じる保安官助手も良い味をだしている。「地平線から来た男」の姉妹編。<allcinema>

◎ジェ−ムズ・ガ−ナ−は好きな役者さんなので、彼が活躍してくれれば文句はないのだが、このコメディ西部劇では二人の役者さんに食われてしまっている。他の作品では凄みのある役を演ずることが多い二人、ブル−ス・ダ−ンとジャック・イ−ラムである。ダ−ンはダンビイ一家の間抜けな末っ子ジョ−を演じ、イ−ラムはなかなか頼りになる馬小屋出身の保安官助手ジェイクを演じる。殺人の罪でジョ−は鉄格子がまだなかった牢屋に放り込まれ、この線から出るなよとガ−ナ−保安官にいわれて渋々従い、果ては牢屋を完成させる作業の手伝いまでさせられるに至っては馬鹿馬鹿しさの限りで、さすがのブレナン親爺も毒ッ気を抜かれてガ−ナ−保安官に降参と相成った。長閑な西部劇でありました。呑気呆亭