10月9日「大いなる野望」

「大いなる野望」('64・米)監督:エドワ−ド・ドミトリク 原作:ハロルド・ロビンス 脚本:ジョン・マイケル・ヘイス 撮影:ジョ−・マクドナルド 音楽:エルマ−・バ−ンスタイン 出演:ジョ−ジ・ペパ−ド/アラン・ラッド/キャロル・ベイカ−/エリザベス・アシュレイ
★化学会社を継いだジョナスは、言い寄る亡き父の後妻リナを追い出し、事業拡大へ乗り出す。だが、リナを秘かに愛していた、ジョナスの幼いときからの使用人、ネバダ・スミスも家を出てしまう。ジョナスは企業家として大成功を果たし、ネバダ・スミスもまた、売れっ子の西部劇スターとなっていく。そして、ネバダ・スミスが苦境に陥ったとき、リナの口利きでジョナスが手を貸すが…。ハワード・ヒューズをモデルにしたと言われる、野心溢れる一人の事業家の物語。本作の登場キャラクターを独立させて、後年、「ネバダ・スミス」が製作された。<allcinema>

◎「父と子」というアメリカ映画の永遠のテ−マは「エデンの東」や「ハッド」も取り上げられたが、この作品では主人公に対立するキャラクタ−として「ネバダ・スミス」という存在を設定して新味を出そうとしたのであろうが、「父と子」というテ−マはぼやけたモノになってしまった。その上に映画界のアレコレを取り入れたために、二流の娯楽映画になってしまったのだった。呑気呆亭