7月26日(土)「ナバロンの要塞」

ナバロンの要塞」('61・米)監督:リ−・J・トンプソン 原作:アリスティア・マクリ−ン 脚本:カ−ル・フォアマン 撮影:オズワルド・モリス 音楽:ディミトリ・ティオムキン 出演:グレゴリ−・ペック/デヴィッド・ニ−ブン/アンソニ−・クイン/スタンリ−・ベイカ−/アンソニ・クエイル/ジェ−ムズ・ダ−レン/イレ−ネ・パパス/ジア・スカラ
★マクリ−ンの戦争アクション小説の映画化。'43年第二次世界大戦中、連合軍は、ケーロス島の南の小島ナバロンにある、ドイツ軍の巨大な大砲を爆破する計画を立てる。一見、不可能とも思える難攻不落の要塞島爆破のため、全軍から著名な登山家キ−ス・マロリ−をはじめとする6人の特殊隊員が選ばれる。トンプソン監督は、彼ら特攻隊が無事目的を達成するまでのドラマを、ダイナミックな演出で描ききった。とりわけ目的地につくまでの地理的・時間的問題を提示するくだりは、説得力もあり、映画自体の緊迫感を盛り上げる。ティオムキンの勇壮な音楽、パノラマ効果を生んだモリスの撮影もみごと。(ぴあ・CINEMA CLUB)

◎何度見ても面白い映画である。今回はとりわけ海難のシ−ンの撮影には驚いた。こうなると俳優さんたちも命がけですな。ペックの頑固さは相変わらずだったが、唯一レジスタンスの女マリアに弱みを見せるシ−ンではペックの別の面を見る思いがした。しかし何よりもの収穫は、クインとイレ−ネ・パパスの心が次第に通い合うさまが好ましく、ペックへの拘りを捨ててパパスと共に去って行くラストは爽やかな印象があった。呑気呆亭