1月22日(火)「ガス燈」

「ガス燈」('44・米)監督:ジョ−ジ・キュ−カ− 原作:パトリック・ハミルトン 脚本:ジョン・バン・ドル−テン/ウオルタ−・ライシュ/ジョン・L・バルダ−ストン 撮影:ジョセフ・ルッテンバ−グ 出演:イングリッド・バ−グマン/シャルル・ボワイエ/ジョゼフ・コットン
★19世紀末のロンドン。有名な女性歌手である叔母を殺されたポ−ラ(バ−グマン)は、叔母の遺産を相続して、夫グレゴリ−(ボワイエ)と叔母の屋敷で新婚生活を始めるが、次第に身辺に奇妙なことが起る。犯人がポ−ラを発狂寸前にまで追いつめてゆく心理的サスペンスが見もの。(ぴあ・CINEMA CLUB)

◎これほどの美女(バ−グマン)が背も低くてパッとしないグレゴリ−(ボワイエ)に惚れるという設定自体にムリがあるので、いかに夫に言われたにしても、わざわざ叔母が殺された屋敷で新婚生活を送ろうとすることがうなづけないので、いくらサスペンスを盛り上げようとしても付いて行けないものがある。そもそもポ−ラの歌のレッスンの伴奏者でしかなかったしがない男が、女の金で高等遊民生活を送っていることに反感を持ってしまうので、この映画をフィクションとして楽しむことが出来なかったのは、ワタクシの貧乏人根性によるものなのだろうか?呑気呆亭