6月30日(土)「魔人ドラキュラ」

「魔人ドラキュラ」('31・米)監督:トッド・ブラウニング 出演:ベラ・ルゴシ/ヘレン・チャンドラ−
トランシルバニアの古城。ドラキュラ伯爵は500年前に死去したはずだが、いまだに夜になると姿を現していた。彼は恐るべき精気をもって棺の中で生息していたのである。中略。ドラキュラは夜ごと街に現れ若い女性の生血を吸い求めて歩く…。
スト−カ−の原作を'27年に舞台化、映画でもルゴシが同じドラキュラ役で出演し、評判となった。ユニバ−サルがこれ以後、怪奇映画を連作することになった画期的な作品。(ぴあ・CINEMA CLUB)

◎生存を続けるためには人間の生血が必要だからとはいえ、夜ごと若い女の、それも飛び切りの美女ばかり選んで血を吸って歩くとは、このドラキュラ伯爵はそうとうなスケベですな。ま、そのおかげで我々も恐怖に震える美女の発する精気を堪能できるというものですがね、ウ−フフフ。

同じ吸血鬼もので忘れられないのは、キャスリン・ビグロ−女史の初監督作品「ニアダ−ク/月夜の出来事」('87・米)である。当時息子に勧められて見たのだが、この映画の特異な映像と物語には衝撃を受けたことだった。今はDVDも手に入らないらしい。傑作である。呑気呆亭