10月24日(金)「プロフェッショナル」

「プロフェッショナル」('66・米)製作・監督・脚本:リチャ−ド・ブルックス 原作:フランク・オロ−ク 撮影:コンラッド・ホ−ル 音楽:モ−リス・ジャ−ル 出演:リ−・マ−ビン/ロバ−ト・ライアン/バ−ト・ランカスタ−/ウッデイ・ストロ−ド/クラウディア・カルディナ−レ/ジャック・パランス
★1917年、メキシコ革命の最中。テキサス油田の持ち主グラントは、妻マリアを革命派のリーダーに誘拐され、多額の身代金を要求される。グラントは妻を奪い返すため、戦いのエキスパートを雇うことを決断する。集まったのはリーダーで射撃の名手のリコ、馬の専門家ハンス、追跡と狩猟を得意としナイフと弓矢の扱いに長けたジェイク、そしてダイナマイトのスペシャリスト、ビルの4人。彼らはさっそく、マリアが連れ去られた革命軍のアジト目指して出発するのだったが…。
 革命派のリーダーに、若く美しい妻を誘拐された大牧場主は、妻の奪還のために4人の男たちを雇った。爆薬、銃、馬、追跡、それぞれのプロフェッショナルたちは、任務を遂行するため死地に赴いていく…。メキシコを舞台に、徹底したプロの仕事を見せてくれるアクション西部劇。それにしても、この顔ぶれは渋い!<allcinema>

◎こうした「結集モノ(?)」の面白さはクロサワの「七人の侍」を引き合いに出すまでもなく、作品の成功は結集する連中一人一人のそこに至るそれぞれのエピソ−ドの面白さによって決定されるのだが、この作品ではせっかくロバ−ト・ライアンを起用した馬の専門家ハンスの役割があまり明確でない。ここは思い切って同年の「続・夕陽のガンマン」に出演したイ−ライ・ウォ−ラックあたりを起用したらもっと面白くなったのではなかろうか。クラウディア・カルディナ−レ(マリア)が観客サ−ビスとはいえ、メキシコの強烈に照りつける太陽のもとにやたら胸を強調する衣装で終始していたのには違和感があった。ラスト、雇い主の牧場主の意向を無視してマリアと彼女を愛する革命派のリーダー(ジャック・パランス)を護衛して砂漠の彼方に去って行くプロフェッショナルの行く手には何が待っているのだろうか?呑気呆亭