1月8日(火)「ヒズ・ガ−ル・フライデ−」

「ヒズ・ガ−ル・フライデ−」('40・米)製作・監督:ハワ−ド・ホ−クス 撮影:ジョセフ・ウォ−カ− 音楽:モリス・ストロフ 出演:ケイリ−・グラント/ロザリンド・ラッセル/ラルフ・ベラミ−
ベン・ヘクトとチャ−ルズ・マッカ−サ−のオリジナル脚本は3回映画化されており、これはその2作目。女性新聞記者ヒルディ(ラッセル)は編集長ウォルタ−(グラント)と離婚して記者をやめようと決意するが、思わぬ事件に巻き込まれ、最後は元のサヤに収まるというコメディ。(ぴあ・CINEMA CLUB)

◎'74年の「フロント・ペ−ジ」(ビリ−・ワイルダ−監督)を先に見ていたので、これがその前作だと知って面白く見ることが出来た。この映画では「フロント・ペ−ジ」でジャック・レモンが演じたヒルディを女性のラッセルが演じているのが面白い。彼女とグラントのやり取りはテンポが良く見ていて快感がある。しかし、それが元は夫婦であった男女のやり取りであることで、結末は誰にも想像出来てしまうところに、面白さはあるが映画としての意味の深さに欠ける欠陥がある。そのためラストのどんでん返しが「フロント・ペ−ジ」におけるほど効いてこないのである。呑気呆亭